CRESSL,、デソルト、スポロサブ、シアック、ピカソ、マレス、RIFFE、アプネア、皆さんの御承知の世界の主なロングフィンは、ほとんど私自身、取扱い販売してきました。
そんな私が、いつも不思議に思うことがあります。それは、ロングフィンを買われるほとんどの方が、やれブレードがとか、しなりがとか、カーボンがとか、それぞれ買われる時に口にされますが・・・肝心かなめの、フットポケットの事については、ほとんどの方が何も考えないように思われます。硬いブレードなんて、魚撃ちには論外ですし、アプネアの深度競技でありませんから、よほどの物を買わなければ大差はないのです。地上でいうところの歩くとに等しいのが、海でのフィンの役目です。硬ければ深く潜れるかというと、それは脚力の問題ですから、間違いです。必要以上に疲れたり、ストレスであまり良い結果は得られません。
一般には、使いやすく、しなりのあるやわらかいブレードと、足入れがよく足に締め付けのないもの=良いFINと言われています。デザインのカッコ良さや、知名度で選んで、案外失敗する人も非常に多いです。フィンの一番大事な選び方は、いかに履いた時も、泳ぐときも、必要以上のストレスが無いかです。高価なカーボンもけっこうですが、磯で歩きまわったり、波にもまれて案外ブレード部分が割れたりして痛い目に合っている方も多いようです。それだけデリケートなブレードですので、ファイバーのように無造作に取扱は出来ません。
特殊な使い方でない限り、日本の磯まわり用としてはファイバー樹脂タイプの一般的なブレードが、価格も耐久性もトータルで考えて一番向いていると思います。
多くのロングフィンを今日まで取り扱ってきましたが、現在、日本人の甲高、幅広タイプの足型に一番合いやすいのは、やはり「イマージョン」だと思います。どんなブーツにも対応しやすく、今では他のメーカーが作らなくなった、100%ラバーのフィンポケットだからかもしれません。日本のフィンでいうところの、GULL、ミューや、ワープフィンに最も近いフットポケットです。誰でも一度は使ったことのある、あのフィンのフィーリングです。
フィンは足の長さもさることながら、甲の高さと、足幅を合わせることが、本当の良いフィンの選び方です。
現在ロングフィン使用中多くの方が、このことを知らずに、何がギクシャクとしないながらもフィンを使っているのが現状です。フィンに自分を合わせるよりも貴方自身にフィンを合わせることをおすすめします。
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